【エボラ出血熱】感染拡大<時系列(1)>2014年2月~9月 | イロイロモノコト

【エボラ出血熱】感染拡大<時系列(1)>2014年2月~9月

Share

【エボラ出血熱】感染拡大<時系列>

【エボラ出血熱】感染拡大<時系列(1)>2014年2月~9月 (このページ)
【エボラ出血熱】感染拡大<時系列(2)>2014年10月
【エボラ出血熱】感染拡大<時系列(3)>2014年11月
【エボラ出血熱】感染拡大<時系列(4)>2014年12月

エボラウイルスの感染拡大が止まらない。

今日18日、WHOが「予兆を見誤った」と猛省したが、日本の著名な民間シンクタンク経営者も当初は「致死率は高いが感染力は弱いから、大騒ぎすべきではない」とメディアで語っていたのを覚えている。その後、軌道修正をしたが。

一方、元外交官の佐藤優は当初から「悪意の人が敢えて感染して自爆テロを行う可能性がある。また、日本はワクチンを作るのが得意だから貢献すべき」と言った。今月15日のザ・ボイスでもこのことに触れ、自民党、民主党、厚生労働省幹部に懸念を伝えたが「あれは接触感染だから、空気感染しないからたいしたことはない」と全く甘い認識だったと述べた。政府周辺(ジャーナリストも含む)はおおよそその程度の認識だったのだろう。

ついにアメリカでも感染が起こり、ようやく「これは大変なことになった」と感じた人も多いのではと思うが、同時に、アメリカの対応を見て後手後手になっているのはWHOだけではないという印象を強くしてしまった。日本も、水際対策としての隔離施設などの対策が必要かもしれない。

エボラウイルスとは

エボラウイルスは1976年、中央アフリカのコンゴ(旧ザイール)を流れるエボラ川沿いの流行で発見され、その名が付いた。

空気感染はせず、接触で広まると考えられている。潜伏期間は最長21日。発熱や頭痛など風邪に似た症状が起きる。進行すると消化器系を中心に全身から出血し、多臓器不全を起こす。

エボラウイルスは謎が多く、北海道大の高田礼人教授(ウイルス学)は中央アフリカのザンビアで、流行の多いコンゴから雨期に飛来するオオコウモリの血液や臓器を採取。10年近くかけて約700匹を調べたが、ウイルスは見つかっていない。

「見誤った」 無能な職員や官僚的な組織体質、WHO猛省 内部文書

世界保健機関(WHO)は、エボラ出血熱対策について「関与したほぼ全員が、(流行拡大の)簡単な予兆を見誤った」などと指摘、無能な職員や官僚的な組織体質から初動に失敗、感染拡大を食い止められなかったと猛省する内部文書をまとめた。米AP通信が18日までに報じた。(2014.10.18 共同)

エボラウイルス感染拡大 <時系列(1)> 2014年2月~9月

2月9日 発熱性の謎の病気が西アフリカ・ギニア南部で確認
3月20日 ギニア保健省、謎の病気をエボラと特定
24日 シエラレオネ、リベリアで感染確認
4月8日 WHOが「前例のない規模」と警戒強化を表明
6月18日 WHOが死者330人を超えたと発表
7月1日 WHOが死者476人に急増と発表
20日 ナイジェリア、リベリアからロメ、アクラを経由した後ナイジェリアに入国したアメリカ国籍のリベリア人が感染
27日 リベリアで支援活動に従事している米国人の男女計2人が感染と発表
31日 シエラレオネが緊急事態宣言
31日 WHOが死者729人と発表(史上最悪)
31日 米、エボラ熱で西アフリカ3カ国(ギニア、リベリア、シエラレオネ)に渡航自粛勧告
8月5日 サウジアラビアでエボラ熱の疑い、西アフリカ出張の男性
4日 WHOがエボラ死者887人と発表 感染の勢い衰えず
5日 スペイン保健当局がリベリアで宣教活動をしていたスペイン人のミゲル・パハレス司祭が感染したと発表
6日 リベリアが国家非常事態宣言
7日 米政府機関、エボラ治療で富士フイルムの薬を申請へ(米通信社ブルームバーグ報道)
8日 WHOが「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言
8日 ナイジェリアが非常事態宣言
9日 ギニア、隣国シエラレオネとリベリアとの国境を封鎖すると発表
12日 WHO、未承認薬の使用を容認
15日 日本政府、WHO含む3機関に150万ドル(約1億5千万円)支援を決定
15日 WHOが死者1145人と発表
16日 ケニア、感染地域(ギニア、リベリア、シエラレオネ)からの入国禁止と発表
18日 WHOが死者1350人と発表
21日 南アフリカ、感染地域からの入国禁止と発表
22日 シエラレオネ、感染者を隠す行為に最高で2年の禁錮刑を科す法案を可決
22日 WHO、死者1427人と発表。西アフリカ、2日で77人増
23日 コートジボワール、隣国ギニアとリベリアとの国境を封鎖したと発表
(20日までに感染が確認されたか疑われる患者は計2615人。死者の内訳はリベリア624人、ギニア406人、シエラレオネ392人、ナイジェリア5人。リベリアの増加が目立っている)
25日 外務省、リベリア政府からの要請を受け、感染者用のテントや毛布など約3000万円相当の緊急援助物資を供与すると発表
25日 WHO、医療関係者120人超が死亡と発表
28日 WHO、感染者が今後2万人を超える恐れがあるとの見解を発表
28-29日 ギニア南東部ヌゼレコレで、「赤十字の医療チームが市場をスプレーで消毒した際、逆にエボラ熱を拡散させている」とのうわさが広がり、暴動発生
29日 西アフリカ・セネガル、ギニアから入国した若い男性の感染が確認されたと発表(5か国目)
9月1日 ナイジェリア、日本の未承認薬「ファビピラビル」の使用検討(富士フイルムホールディングス傘下の富山化学工業が開発)
1日 リベリア、同国最大規模の病院に勤める看護師らが防護服求めストライキを実施
2日 国連 エリアソン副事務総長、「国連がこれまでに直面した健康問題の中で、最も深刻な難題だ。国際社会の連帯が問われている」と、感染地域への支援拡大を加盟国に呼び掛ける
3日 WHO、死者1900人超と発表
4日 WHO、8月末で死者1848人と発表(死者の内訳はリベリア871人、ギニア494人、シエラレオネ476人、ナイジェリア7人)。3日の発表と数字が食い違っている理由は不明
4-5日 WHO専門家会議、1.富山化学工業の薬など8種類の薬と2種類のワクチンの有効性や安全性について検討 2.治療に回復患者の血液抗体活用を合意
5日 WHO、死者2000人超と発表
9日 東京都、新型インフルエンザ用の防護具10万セットを現地に提供
16日 オバマ政権、米軍3000人動員を表明
18日 国境なき医師団のフランス人女性医師が感染
18日 WHO、14日時点で死者2630人と発表
18日 ギニア南東部の村で、エボラ熱に関する啓発セミナーを開催しようとしていた地元政府の職員や記者ら計8人が住民らに襲撃されて行方不明になり、その後遺体で発見
18日 国連安全保障理事会、流行地域の孤立を防ぐため渡航制限を撤廃するよう各国に求めるとともに、緊急物資や人員の提供を訴える決議を全会一致で採択(公衆衛生に関する決議の採択は史上3例目)。決議案は米国主導で作成、日本など約130国が共同提案国として参加。
19日 安倍首相が潘国連事務総長と電話会談、エボラ熱抑止で協力(会談は潘氏からの呼び掛けで、15分間行われた)
20日 来年1月末に感染者が50万人を超える可能性、米疾病対策センター(CDC)試算
21日 G20、「より広い地域の成長と安定に深刻な影響を及ぼす」と共同声明で懸念
22日 WHO、20日時点で死者2811人と発表(20日までに感染が確認されたか疑われる患者は、ナイジェリア、セネガルを加えた5カ国で計5864人。死者の内訳はリベリア1578人、ギニア632人、シエラレオネ593人、ナイジェリア8人)
22日 岸田文雄外相、国連関連会合で医師や疫学専門家などからなる医療チームの派遣を検討していると発表(はこれまで延べ4人の専門家を派遣)(日本時間23日午前)
23日 WHO、このまま推移すれば11月初めに2万人を超える恐れがあるとの論文をまとめる
23日 米疾病対策センター(CDC)、エボラ出血熱の感染者数が、来年1月20日の時点で55万~140万人に達する可能性があるとの推計を発表
24日 外務省、ギニアに浄水器や発電機など約3千万円相当の緊急援助物資を供与すると発表
 25日 世界銀行、1億7000万ドル(約185億円/これまでの総額4億ドル)の追加支援を発表(医療関係者の増員や必要な物資の購入、感染予防に向けた医療システムづくりに充てる)
25日 安倍晋三首相、国連総会一般討論演説で感染拡大防止に4000万ドル(約44億円)追加支援を表明
 26日 IMF、ギニア、リベリア、シエラレオネの3カ国に対する総額1億3千万ドル(約140億円)の緊急金融支援を承認(ギニアに4100万ドル、リベリアに4900万ドル、シエラレオネに4千万ドル)
26日 WHO、23日時点で死者3091人と発表(ギニア、リベリア、シエラレオネ、ナイジェリア、セネガルの5カ国で感染者が6574人に到達。このうち死者はリベリアで1830人、ギニア648人、シエラレオネ605人、ナイジェリア8人)
 30日 米疾病対策センター(CDC)、米で初の感染確認と発表(感染者はリベリアから家族に会うため、20日に米国に到着。24日ごろから症状が出たため、26日に治療のために病院を訪れた。その後テキサス州ダラスの病院で隔離された後、10月8日死亡)

  最終更新日:2014年10月22日

感染国や死者数の推移など主要な情報だけでコンパクトにまとめるイメージだったのですが、書いているうちに日本政府を含めた各国の対応や、WHOと米疾病対策センターの感染者数予測の大幅な違い、富士フィルムの「アビガン錠」のことなども記録に残したくなり、あまりに長くなったので分割して書きます。

いつまでも書き記す必要がなくなるよう、祈るばかりです。

Share

Follow

【エボラ出血熱】感染拡大<時系列(1)>2014年2月~9月
このTOPICをお届けした「イロイロモノコト」の最新情報を、いいね してチェックしてね!
トップへ戻る