前回、お気に入りの亜麻仁油の記事を書いていたら、亜麻仁油が凄すぎてどんどん文章が長くなってしまい、少し抑えて自重しつつまとめたんです。
それで今回は、前回割愛したところを中心に書いておきたいと思っています!
このページに書いてあること
亜麻仁油の主な有効成分について
亜麻仁油には、魅力的な成分がたっぷり含まれています✨
以下は主な有効成分です。
オメガ3(n-3系)必須脂肪酸
まずオメガ3(n-3系)を理解するために、「脂肪酸」の話から。
「脂肪酸」とは脂質(油脂)を構成している成分で、「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分類されます。
「不飽和脂肪酸」は「一価不飽和脂肪酸」と「多価不飽和脂肪酸」に分類され、このうち「多価不飽和脂肪酸」は体内で合成できない「必須脂肪酸」だから、食品から摂取する必要があります。
ちょっとややこしくなってきましたが、「多価不飽和脂肪酸」は、さらに「オメガ6(n-6系)」と「オメガ3(n-3系)」に分類されます。
ようやくここから「オメガ3(n-3系)脂肪酸」の話ですが、「オメガ3(n-3系)脂肪酸」とは、「α-リノレン」酸に代表される脂肪酸のことで、オメガ3(n-3系)とオメガ6(n-6系)とでは、体の中での代謝の方法が異なります。
オメガ3(n-3系)は、体内で合成できない必須脂肪酸のひとつ。
オメガ3(n-3系)必須脂肪酸 α-リノレン酸
それでは、「オメガ3(n-3系)脂肪酸」をさらに詳しくご説明します。
上で「オメガ3(n-3系)脂肪酸」とは、「α-リノレン酸」に代表される脂肪酸だと書きました。
この「α-リノレン酸」は体内でエネルギーになりやすく、必要に応じて体の中でオメガ3(n-3系)グループのEPA、DHAに作り変えられることが特長です。
「α-リノレン酸」は体の中でEPA、DHAに変換されるため、血中の悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やしたり、ガンの発生や増殖を抑制するなどの働きをすると考えられています。
もう少し詳しく書くと、脳梗塞、心筋梗塞、高脂血症、高血圧、ガンの予防・改善に効果が期待されていて、ガンについては、特に乳がん、肺がん、大腸がんに有効とされています。
アトピー性皮膚炎、花粉症などのアレルギー疾患は「リノール酸」の過剰摂取が影響していることが多いのですが、「α-リノレン酸」は「リノール酸」の作用を抑制するのでアレルギー症状を緩和させる働きがあると言われています。
話が複雑ですが、少しは「オメガ3(n-3系)脂肪酸」が凄いて言われる理由が伝わったかな?
「α-リノレン酸」は体の中でEPA、DHAに変換され、血中の悪玉コレステロールを減らして善玉コレステロールを増やしたり、ガンの発生や増殖を抑制するなどの働きをすると考えられている。
リノール酸
一方、「リノール酸」は「オメガ6(n-6系)」系の二重結合を2個持つ多価不飽和脂肪酸で、こちらも体内では合成されないため食物から摂取する必要があり、必須脂肪酸に分類されています。
「リノール酸」はひまわり油、綿実油などに多く含まれ、アマニ油にも多少含まれており、よく「血清コレステロール値を低下させる」などと言われることがあります。
しかし「リノール酸」も必須脂肪酸ではありますが、そんなに頑張って摂取しなくても多くの人は充分摂取していると思います。
オレイン酸
「オレイン酸」は、循環器系疾患のリスクを減らす可能性が示唆されています。
リグナン
これも亜麻仁油の凄いところのひとつですが、アマニには「リグナン」が 1.2% 含まれており、植物の中で最も多い含有量です。
ちなみに、ゴマには 0.6% 含まれています。
アマニリグナンの働き
アマニリグナンには、強力な抗酸化作用と、女性ホルモン様作用(エストロゲン様作用)があることが知られています。
抗酸化作用 | 体内の活性酸素を除去。活性酸素はLDLコレステロール酸化によるアテローム性動脈硬化症、およびガン、アルツハイマー症にも関与していると言われています。 | |
女性ホルモン様作用 | ほてり、のぼせ、鬱など更年期諸症状の緩和。乳がんの予防。閉経後のカルシウム流出抑制および、骨粗しょう症の予防。 |
アマニ油の推奨摂取量
α-リノレン酸(オメガ3)の1日あたり推奨摂取量は、2g。
アマニ油中にα-リノレン酸40%含有とすれば、1日5g(小さじ1杯強)摂取することが好ましいことになります。
わたしのお気に入りのオススメ亜麻仁油については、下の記事に理由を含めて詳しく書いています。