只今ピロリ除菌中「検査と治療の最新情報」 | イロイロモノコト

只今ピロリ除菌中「検査と治療の最新情報」

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ピロリ菌 除菌 薬

先日、背中に痛みを感じて病院に行くと、先生からは「それはおそらく運動不足でしょうねー」と軽く流されたのですが、「先生、カメラ飲ませてください!ピロリ検査も!」とお願いしました。

先生は「決意固いね」と半笑いでしたが、わたくし、これまで病気で苦しんだ期間が長くて、病気恐怖症みたいになっているんです・・・背中の痛みを感じた夜は恐怖で眠れず「こんなに不安ならカメラ飲むぞー!」と固く決意して受診した次第です。

「不安ならさっさと検査すればいいのに」と身近な人に言われるんですが、それさえ恐怖で行けず(これは説明しても理解されないのでここでしか言いませんが)、ようやく最近正気をとり戻してボツボツ健康診査を始めたところ。

で、指定された日に改めて病院へ行きカメラを飲むと「これはピロリがいそうな胃だな~」と言われ、検査結果は「やっぱりね!」の陽性。そんなわけで現在進行中で除菌しております。

1週間、上の画像の抗生物質を飲むことになっています。
今日で5日目ですが、現在のところ副作用で最も多い下痢は昨夜(4日目夜)一度ありましたが、それもこの薬との関連性はよく分かりませんし、それ以外の副作用は感じていません。

そんな中、数日前(2016年02月12日)の深層ニュース(BS日テレ)で、「がん 中高年注意!ピロリ菌 胃がんサイン見逃すな 検査と治療の最新情報」と題した番組を放送していて、北海道医療大学副学長の浅香正博先生が解説しておられたんです。
個人的にタイムリーだったので見てみると、とても勉強になったので参考にしつつまとめてみました。

以下、北海道医療大学副学長 浅香正博先生のお話を「なるべく」正確にまとめています。

がんの罹患数と死亡数

罹患数(2011年) 死亡数(2014年)
1位 胃がん 肺がん
2位 大腸がん 大腸がん
3位 肺がん 胃がん

40代から発祥率が高い胃がん。
早くみつけることが大切。胃がんは他のがんより診断しやすい。
長年医療に携わっていて、症状がなくても内視鏡で病気が分かったという例が多い。
だから、症状で判断するのではなく、症状がなくても受診が必要。

主な胃がん検診

内視鏡検査
胃X線検査

検査は、X線よりも内視鏡のほうが、感度が4倍~5倍いい
5年生存率も、X線は40%、内視鏡は70%を越える

ただ、検診については検査ができる医師が少ないことや内視鏡で事故があり得るので、現在議論されている最中。

ほかに血液検査で、ピロリとペプシノーゲン(胃がどれだけ荒れているか)を調べる検査がある。

胃がんの主なリスク要因

1.塩分の過剰摂取

塩分は胃の炎症が長く続くため、胃がんが起こりやすい。

しかし、ピロリがいなければ、塩分が胃ガンの発がん要因にならないピロリがいる人にとっては、塩分はとればとるほど胃ガンになりやすい

2.野菜・果物の摂取不足

野菜をとると、比較的胃ガンになりにくいと言われている。

緑茶のタンニンが胃ガン予防にいいという話もあったが、静岡の胃がんが少ないかと思ったらそうでもなかった。日本はこれだけお茶を飲んでいながら、胃がんが世界で最も多いのだから、お茶に完璧に抑制する作用はないと思う。

野菜などのビタミンCがガンを抑制する。
しかしピロリに感染していると、ビタミンCは胃のなかに出てこない。ピロリを除菌すると、ビタミンCが胃のなかに出てくる。
ピロリ菌がいれば、野菜果物はあまり効果がないが、いなければ効果があるということは科学的に証明されている

国立がんセンターの情報では摂取量の指定はないが、毎日少しずつ摂るのがいいのではないかと言われている

3.喫煙

タバコはWHOが単一で一番の発がん物質と規定した。
たばこに関連するがんは、肺癌を含めて14ある。その中に大腸がん・胃ガンも含まれている。

絶対的な要因ではないが、ピロリに感染していて、塩もたくさんとり、野菜も食べないという人がたばこを吸うと胃ガンが起こりやすい可能性がある。

たばこには40種以上の発癌物質が入っている
それが血液に溶け込み、中に入ってきて発がんするという可能性が大きい

辛いもの・刺激物は、とりすぎさえしなければ、胃の粘膜を刺激してカプサイシンという胃を守る物質を出すので、胃にはいいのではないかと言われ始めている。

熱いものもよくないが、食道がんの原因は圧倒的に酒とたばこ。
酒とたばこを管理できれば、食道がんの95%は予防できると言われている。
ただ、生活習慣に基づくものは非常に難しい。
酒は胃ガンにはほとんど関係ない。

4.ピロリ菌の感染

ストレスは胃ガンに結び付かないず、ストレスでは胃炎しかでない。
しかし、ピロリ菌が感染していて胃が痛んでいるところでストレスがかかると深堀れの潰瘍がおこる。
ほとんど胃の病気にはピロリ菌が関係している
これが除菌されれば、強い胃の病気にはならないと考えてよい

ピロリ菌について

胃がん患者のピロリ菌感染割合

胃がん患者のピロリ菌感染割合は、94%(厚生労働省の発表・2006年)。

WHOからも発表があり、世界の胃ガン患者の80%がピロリ菌が陽性だろうと言った。ただし、非噴門(胃の入り口以外・大半の日本人の胃がん)胃ガンでは、90%がピロリ菌だろうと言っている。

日本人の場合には、胃がん患者の98~99%がピロリ菌陽性

ピロリは胃の粘膜や粘液に住み着く。
そして、粘液や粘膜を破壊してしまう。
感染すると、まず胃炎の症状が出てくる。

ピロリ菌が感染すると、100%慢性胃炎になる。そしてだいたい10年20年たつと、日本人では80%が萎縮性胃炎に進行する。これが胃がんの「前がん状態」と言われている
そこから早期胃がんに進行するのは、0・2%~0・5%位と言われるが、この数字は結構大きな数。
感染していなければこれは限りなく0に近いですからね。

日本人のピロリ菌は、世界のピロリ菌と比べて一番胃がんを起こしやすい最悪のピロリ菌と言われているだから、除菌をしたほうが早いのではないかというのが現在の流れ

萎縮性胃炎は、進めば進むほどピロリ菌がすみにくくなる

慢性胃炎の段階なら、胃がんにならない。

萎縮性胃炎の段階で除菌しても、100%胃がんを抑制できない(30から40%は発がん率は減る)。萎縮性胃炎が治るまで何年かかるか分からない状況だが、治るまでは除菌をした後でも定期的に内視鏡で状況を追って欲しい

どこから感染するの?

口から。
ピロリ菌は酸に弱いから、大人になってからでは感染することはほとんどない。酸が充分できていない乳幼児期に感染するため、ここをうまくブロックできれば一生感染しない可能性がある
酸素に弱いため、水の中によくいる。昔上下水道が完備していないときに感染が多かった。

今の中学生は5%が感染。
現在は感染源はほとんどない。予防のためには、おじいちゃんおばあちゃんが孫に口移しにものをやるなと言われている
ピロリ菌は唾液にいるのではなく、ゲップなどで上がってくる。それが食べ物にまざり、感染してしまう。
キスからも感染しないが、ゲップした後などでは危ないかもしれない。
また、海外ではまだ感染源がたくさんあるから特に水には気を付けてほしい。

遺伝は関係ない

ピロリ菌の主な検査方法

抗体測定
尿素呼気試験

除菌の仕方

2013年、日本は世界で初めて除菌に保険が適用となった。内視鏡を行い、胃がんを持っていない、胃炎があるということを確認すれば保険適用。

1次除菌

薬は3種類。プロトンポンプ阻害剤という酸を抑制する薬。それから抗生剤2剤。
ただ、耐性菌が増え、以前は90%以上除菌できたが現在は70%前後しか除菌できない

2次除菌

これも保険が適用されている。
クラリスロマイシンという抗生物質のかわりに、メトコナゾールがよく効く。これで9割以上除菌できる。

1次と2次を足すと、日本では95%が除菌に成功している。

3次除菌

3次除菌は保険が通っていない。

除菌の成功率は酸の抑制の仕方によるので、日本では昨年2月、酸の抑制が非常に強い薬ボノプラザンが保険適用となった。これでかなり除菌できる。

再感染率は日本人では1%位しかいないと言われているが、除菌したと思って、除菌できていない場合がある。(薬を飲んで除菌した後、除菌判定が必要)

除菌判定は呼気試験で。

除菌しても、抗体がマイナスになるのには1年から2年かかる。そのため呼気試験が一番感度がいい

抗生物質アレルギーの場合

抗生物質アレルギーの大半はペニシリンアレルギーだから、ペニシリンを抜いた除菌をすればよい。これで9割除菌できる。

日本ヘリコバクター協会のHPに認定医が公表されている。

胃がんで亡くなる人を減らすためにはピロリ菌を除菌する

萎縮性胃炎の場合には除菌しても完璧に防げないので1年~2年に1度、萎縮性胃炎がよくなるまで内視鏡で検査をするもしこれで胃がんがみつかっても、初期でみつかるため内視鏡で取れるし死ぬことはない

わたしが除菌を選んだ理由

ピロリ菌の除菌には、もちろん副作用のリスクもあるし、食道の病気を増やすのではないかと提言している医師もいます。

わたしはビビリなので、病院へ行くまでの間は悩みましたが、結局なぜ除菌を選んだかの理由は、だいたい以下の4つでした。

1 日本人のピロリ菌は世界のピロリ菌のなかで最も胃がんを起こしやすいこと
2 (仮に食道がんの確率が上がると考えた場合)食道がんよりも胃がんの数が疾患数で6倍、死亡数で4~5倍多いこと
3 胃の病気はほとんどピロリ菌が関係していること
4 胃に不快感があること

そして、この番組を見て、上に書いた理由以外に、除菌してよかったのかなと思えた話がありました。

それは、以下の2つ。

1 ピロリ菌が感染すると、100%慢性胃炎になる。そしてだいたい10年20年たつと、日本人では80%が萎縮性胃炎に進行する
2 酒とたばこを管理できれば、食道がんの95%は予防できる

除菌をすると食道がんの確率が上がるという情報を時々耳にするので、「酒とたばこを管理できれば、食道がんの95%は予防できる」と聞いて安心感が増しました。
何事もよく分からないから不安が増幅するんですよね。

と言っても、統計で判断するのがいいのか悪いのかは分からないというか・・・それでも統計を参考にする以外ないというか・・・正直決意するまでは悩みましたので、わたしが除菌したからといって、個人的に推奨しているというわけではありませんので、どうぞご理解ください。

胃がんでいのちを落とさないために 胃がんでいのちを落とさないために

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ピロリ菌の除菌には、副作用などのリスクもあります。

わたし自身は上に書いた理由で、やはり確率的には除菌してよかったと思うことができました。

しかし、こういうことは本当に自分自身で納得して結論を出したほうがいいと思うので、ぜひよく考えたうえで検査・除菌をしましょう。

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